ARQ とは、Automatic Repeat reQuest の略で、誤り検出自動再送要求方式のことです。通常伝送されるデータには誤りが発生した場合にそれを検出し、訂正するための情報が付加されています。しかしながら、条件の悪い環境下における無線通信などでは修正できないほどにデータが誤ったり、あるいは損失（データが届かない）する場合があります。そのような場合に高信頼通信を行うためには、再び必要なデータを送り直す（再送する）ことが必要になります。

基本的なARQ方式には、相手からの確認信号を受信した後で次のパケット（データのかたまり）を送る「Stop-and-Wait ARQ 方式」、相手からの確認信号を待たずに連続的にパケットを伝送し、再送要求を受信すると要求されたパケットから連続的に再送する「Go-Back-n ARQ 方式」、相手からの確認信号を待たずに連続的にパケットを伝送し、再送要求を受信すると要求されたパケットのみを再送する「SR ARQ 方式」があります。

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